素質を養う

人間の心と身体のと基礎・土台・素養といった部分。

これを現代の人は疎かにしているけれど、何を身につけるにも一番大切なのはこの部分のはずなんですよね。

現代では、素質というと「先天的なもので、後天的には伸ばせないもの」という捉え方に成ってしまっているけれど、昔の教育や武道、稽古事等を研究していると、先人たちはその部分への働き掛けがある程度は出来るものという感覚があっったのだと感じることが多いです。
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生まれて後に得る人間的な芸能知識というものは、むろん、人の一生を支配するものではあるが、世人の多くは、これらを得るという事にのみ、直接、熱中して、これらを得る事が出来る素質を養うという事を忘れている。

出口日出麿(ひでまる)

土台、基礎工事がまともに出来ていなかったら、延びるものも伸びないし、本来出来るはずのことさえ出来なくなってしまう。

運動や勉強、仕事や人格形成、全ては同じで、この「素質」というもの、多分「真っ直ぐに正しく物事を見られる能力・自分を客観的に見る能力」みたいなものを言われているのだと思いますが、こういったものを先に開発しておくことが一番大切なんやろうなと思います。
トレーニングでも、自分の身体を思う様に動かせる能力」を先に身に付けておかないと、それを飛ばして「競技」のトレーニングやウェイトトレーニングをやってもすぐに壁にぶつかりますもんね・・・。

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