人間の気高さについて

凄い方ですね。「メダリストとかだから」じゃなくて、こういう事が出来てしまう人間性の方に憧れます。
人がこの世に生まれる意味、何をするためにこの世界に来るんだろう?ということを考えさせられました。
人は目に見える成果、結果というものにこだわるけれど、本当はそうじゃないはずなんですよね。人間ってそんなちっぽけな存在じゃないんだと思う。


「人は魂を磨くために、生まれて来たんだ」とか言うと、胡散臭く感じられるのが今の社会ですけど、それが素直に受け止めて貰える社会にしていきたいですよね。

「メダルそのものには価値などないのだ」という、当たり前の事がちゃんと分かっている人なんですよね。

世の中には、黒帯とか段位、チャンピオンベルト、優勝トロフィーやメダル、賞状、免状などの物質、あるいは人間が便宜上作ったに過ぎない「地位」に執着している人が多いですけれど、「本当に大切なものはそれじゃないんだ!」という事を教えてくれている出来事やな~と思います。 本当に感動しました。

もし自分がオリンピックでメダルを取れるほどのアスリートでその立場に置かれた時、「お前は出来るのか」って問われたら、正直ちょっと分からないです・・・。

東京オリンピック女子やり投げ銀メダリストのマリア・アンドレイチェク(ポーランド)選手が、自身のメダルをオークションに出品した話が話題となっている。

今月17日(現地時間)ESPNなど主要外信によると、アンドレイチェク選手は今月11日、ポーランドで生後8か月の子供の心臓手術費が足りず、手術を受けられずにいるという事情を耳にしたという。 アンドレイチェク選手は、自身のSNSを通じて「私も手術費を集めるために助けたい」とし「子供の手術のために、私のオリンピック銀メダルをオークションに出品したい」と述べた。

アンドレイチェク選手のメダルは、実際にオークションサイトに出され、ポーランドのコンビニ大手である「ジャプカ」という会社から12万5000ドル(約1400万円)で落札された。 アンドレイチェク選手の善行で手術費が用意された子供は、米国スタンフォード大学医療センターで手術を受けることになったという。

このような事情が伝えられると、メダルを落札したジャプカ側は、メダルの持ち主であるアンドレイチェク選手にメダルを返した。 子供を助けるためにメダルを売りに出したメダリストの行動に感動したという。アンドレイチェク選手は、自身のSNSにメダルを返してくれた「ジャプカ」をタグ付けし、関心を寄せてくれたファンに感謝の気持ちを表した。

ある現地メディアとのインタビューで、アンドレイチェク選手は「メダルの真の価値は、常に心の中にある」とし「このメダルはクローゼットの中でほこりに覆われるより、一つの命を救うことの方が価値がある」と伝えた。

これに先立ち、アンドレイチェク選手は、ことし5月にヨーロピアンカップで獲得した金メダルも心臓病を患う子供のために寄付している。この子は、6月に無事に手術を受け回復している。 一方、アンドレイチェク選手は2016年リオオリンピックでは、2センチ差で惜しくもメダルを逃した。翌年には、肩の負傷まで経験したが、すべての逆境を乗り越え、東京オリンピックで銀メダルを獲得した。

東京五輪銀メダルをオークションに出品…ポーランド女子アスリート、なぜ?

心根の美しさ、気高さこそ、その人の本当の価値であり、誰も奪えないもの。 この方はアスリートではあるけれど、スポーツを競技ではなく、「道」として修行して、心を磨かれた方なんでしょうね。 武道や宗教に限らず人間がこの世で生きる意味は人格を練るための修行であり、本来、人が目指すのは、こういった事が出来る人格であり、他者の見本になれる様な生き様を示す事なのだと教えてくれていると思います。 これぞ、ホンモノのカッコよさですよね。

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