自分を映す鏡

こういうのありますね。色んな人が、表現は違うけど、何かこういったものを持っていると思う。


人には、自分を映す鏡、それによって今の自分を確かめるよすがの様なものが無意識にもあると思う。
身長をはかる身長計、体重をはかる体重計の様に、心の在り様をはかるもの。
恋人や家族、仕事の中にそれを見る人もいるだろう。私は何かと考えてみた。ものすごく心を静かにして、何に対していつも誠実であるかと考えてみたところ、あった。
 
空中に、姿見の様な板が浮いている。
どんなにこの世ではふざけた私でも、それに対しては背筋を伸ばす。
 
普段は考えていないけど、いざとなるとその事がはっきり分かる。
私が何かを書く時もそっちを向いている。
 
 
子どもとか、子育てというものは、地に足のついたものだなと思う。喜びも悲しみも、日々の様々な雑事も、
 
 
銀色夏生「つれづれノート」より

こういう自分なりの基準を持っていないと、人って簡単に狂ってしまうんでしょうね。人間の心って、自分でコントロールしている様で、実際は他人の感情・意図や社会の空気、環境とかに無意識の内に敏感に反応するもんですよね。それも必要な部分ではあるけど、自分の意志と他人や社会と協調していく部分とを何処でバランスを取っていくかなんですよね。

普通の言葉でいうと、「客観性」になるのかな?心理学でいうメタ認知、昔風にいうと「離見の見」とか言った感じですよね。

小さい自分、エゴで捉えていると分からなくなる、本当の自分を捉える、映し出す鏡。

あ、今これ書いていて童謡に出て来る魔女(シンデレラじゃないな、なんやったかな?小人が出て来る話)が持ってる鏡を思い出した。あれも、西洋の人が考えていたって事ですよね、「真実を映す鏡」みたいなものを。

この鏡を持っていると、人は道を踏み外さずに生きていける。それを心の中に持ちましょうっていうのは、洋の東西を問わず、昔の人は子孫に教えていたんだと思う。

現代は、目先の利益ばかりを考える風潮になって、その方向に流れる大企業や政治家によってどんどんその昔の知恵を亡くしてしまっているんでしょうね。

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