前頭前皮質があなたをコントロールする

知れば知るほど脳って不思議と言うか、自分の体の中にある臓器なのに、何も知らないっていう事を思い知らされますね。脳に限らない、心臓も胃も腸も、毎日当たり前の様に働いてくれているけれど実は何も知らないし、感謝も足りないなって思わされます。

もっともっと脳を含めたこの体に感謝が必要ですね~。

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スタンフォードの自分を変える教室

ケリー・マクゴニガル

(スタンフォード大学の心理学者・専門は健康心理学)より抜粋して紹介します。

p34

【前頭前皮質があなたをコントロールする】

我々が持っている意志力は、どの様に進化したのか?

その答えは、前頭前皮質、額と目の後ろに位置する領域の発達によるようだ。

進化の歴史が始まって以来、この部分の主な役割は、体の動きをコントロールする事だった。進化するにつれて、この領域は大きくなり、他の部分との連携もよくなった。

そして、新しいコントロール機能が増え、注意を払うべき事、考える事、そして感じる事までもコントロールする。

これにより、人間は行動をコントロール出来るようになった。

スタンフォード大学の神経生理学者ロバート・サポルスキーは、現代の前頭前皮質

の主な役割は、脳にやるべき事をやるように仕向ける事だと言っている。

前頭前皮質は灰白質からなる一つの塊ではなく、主に三つの領域に分かれており、それぞれが「やる」「やらない」「望む」の各働きを受け持つ。

上部左側の領域は「やる力」を司る。

反対の右側は、「やらない力」を司る。 この二つは、あなたの行動をコントロールしている。

三つ目の領域は、前頭前皮質の中央の少し下に位置し、あなたの目標や欲求を記録する場所だ。これにより、あなたの「望む事」が決まる。この細胞が即座に反応するほど、行動を起こしたり、誘惑をはねのけたりするモチベーションが上がる。

この領域は、あなたが本当に望む事を忘れない。たとえ、脳の残りの領域が「食べちゃえ!飲んじゃえ!吸っちゃえ!買っちゃえ!」と叫んだとしても、忘れたりしないのだ。

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