他人軸を捨てる！

生きるのが辛いと感じる人って、「社会や他人の基準」で生きているからなんやろうなとよく世間の人を見て感じています。何か言い方がちょっと上から目線な感じもしないでもない(笑)んですけど、正直な気持ちがそんな感じなんですよね。

全ての行動や意思決定が社会や他人の意向に沿っている人。そら、しんどいやろな～と思います。

逆に、楽しそうに生きている人は、自分軸で生きている人。いつも自分の行動は自分で決めている人。その代わり、その責任は自分に１００％来るけれど、それを言い訳をせずに、きちんと受け止めている人。

とはいっても、その人が自分勝手に振る舞っている訳ではありませんよね。そんな自己中な人なら、排除されるか、酷ければ職場や社会から抹殺されるでしょうし。

その違いは何か？ってよく考えるんですけど、いたって当たり前の事で、上手に生きている人って「自他のバランスを上手く取っている」「調和を取るのが上手い」というだけなんやなと思います。

自分の主張を出していい所と出したらマズイ所、そこの見極めが上手い。

そして、そのためには自分を客観的に捉えている必要がある。他人から見た自分、その場における自分の立場・立ち位置。

この位のワガママ、あるいは自己主張は許されるな、とかこれ以上はマズいな、とか。あるいは、ここは相手のワガママを聞いてあげた方がいいな、とか譲ってあげようとか。

些細な事ではいちいち衝突しない。上手くいなし、かわす事が出来るし、困っている人は助けてあげる。

普段からそうして生きていれば、相手も譲ってくれるし、気遣ってくれる。それが特別意識せずとも出来る人。まあ、身に付くまでは誰でも努力が必要やけど、それなりの努力さえ最初にしていれば、後は習慣になる。

その根っこには、自分自身への信頼感、つまりは自信があるけど、その自信だって元々は相手が自分に対してどう思っているか？というイメージを貰って作り上げられている部分が大きい。

他人の目をある程度、最初は意識して自己イメージ」を作り上げる。マンガやアニメでいう、「キャラクター設定」ですよね。いい意味での、「縛り」。

僕はよく悪い意味で、「自縛」という言葉を使うのですが、これは自分のいい部分を作り上げる意味での「自縛」。「武道の型」みたいなものですね。

それがしっかりと出来上がれば、そのキャラクターが勝手に動き出す。キャラが自分を演じてくれる。

そのペルソナ＝仮面は相手や状況によって、自分で自由自在に設定する事が出来る。このキャラクターはこういう場面ではクール、でもこういう場面では情熱的といった様に。

他人軸で生きてしまっている人は、何をする時にも「人の目が気になる」というキャラ設定で、人生で上手くいかない時には「誰々が悪い」「職場が悪い」「環境が悪い」といった思考のクセが出来上がっていて、「常に問題があるのは外部である」という設定が正確に組み込まれている。

自分で「他縛(そんな言葉はないと思うけど)される」という型を自ら作り上げている。つまりは「自縛」なんですけど。表現がちょっとややこしいですね(笑)

催眠術が他人から掛けれらている様に見えるけれど、「実は全ての催眠が自己催眠である」というのと同じだと思う。自分の潜在意識が許可・許容している訳ですからね。自己の潜在意識が許可しないと、どんな催眠術師でも精神科医でも、催眠は掛けられない。これは洗脳も同じこと。

環境や他人が悪いのであって、「自分は悪くない・自分には問題がない」という性格の設定になっているだけ。これが自分にとって、とても都合のいい設定だから、「自分の意志で」取り入れているんですよね。自分は反省しなくてもいいし、自分の心が傷つかなくてもいい凄く便利なツールだから。

でも、そんな設定をどれだけ有難く頂戴していたって、人生における問題はいつまでも解決しないし、他人も環境も変わってくれないから、何処かで自分が変わるしかないんですけどね。

もし、本気でそう思えたら、その瞬間から「自分軸」の人生が送れる。

自分が変わるしかない、自分がやるしかない。

「人生なんてそんなもん」と思えて、そういう生き方をしていると、ブレなくなる。そして、そういう人は他人からすると凄く魅力的に見えるから、応援してくれる人も増えて来る。

自分軸で生きている人が楽しそうに生きているのは、それを頭ではなく体で知っているから。体得しているから。

体で覚えていない事は、人生では全く役に立たない。

体で覚えさえすれば、自転車に乗っている様な感じで体が勝手に自動操縦で動いてくれるから、人生は楽なものになる。悩む必要もほとんど無くなってしまう。

悟りってそういうものやと思うんですよね。

これは本当に「小さな悟り」ですけど、でも悟りは悟りですよね(笑)