躾 ~繰り返し沁み込ませる~

昨日、指導中に考えていたこと。

繰り返し、繰り返し、同じ動きを稽古していると、脳と神経にその動きがしみ込んで、自動化される。

すると、何も考えていなくても咄嗟に体が反応するし、相手の動きに気を取られていたり、違う事を考えている時にでも、体は正しい動きを再現してくれる。
人は、ついつい頭でっかちになって考えてしまう生きもので、いつでも考え、迷い、悩んでしまう。
すると、その心の動きに体は振り回されてしまう。

そうならないためには、普段、稽古によってどんな状況であっても正しい動きをしてくれる様な仕組みを作っておく必要がある。

それを昔は「躾」と呼んでいた。
体が常に正しい動きを再現してくれるシステムを確立させること。

このシステムがあれば、人は悩みにとらわれにくくなるし、迷ったとしても、体は心に振り回されず、自動的にあるべき動きを再現してくれる。
悩んだ時、迷った時に、自分を助けてくれるのは、体に沁み込ませた躾という自動化システムなのだと思う。

人が稽古してどんどんそのシステムを確立していく過程を指導していると、人間の脳や身体の仕組みって本当に凄いなといつも感じています。その仕組みには心の底から感動させられる。
このシステムを作った、宇宙というか、造物主・神様とはスゴイものだと本当に思う。
人間だけじゃない、あらゆる動物や植物など命あるもの全て、これらがたまた偶然出来上がったと思う方が不自然だと思うし、「そこには何らかの大いなる意志が働いている」と思う方がよっぽど自然だと思うんですよね~。

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