一人で立ち向かう

【「何かを一人で成し遂げたい」】

なぜ、ここまで挑戦を続けるのか――。その背景には、「何かを一人で成し遂げたい」という強い想いがある。

「キン肉マン」は中井義則先生とのコンビ“ゆでたまご”として生み出された作品だが、嶋田先生は現状に満足せず、個人としての挑戦にこだわり続けているからだ。

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立派ですね、61歳での挑戦。


人の試合を観て、あおれこれ言うのは簡単やけど、実際にやるのはほんまに大変。試合その者だけでなく、その日を迎えるまでの苦しい稽古と試合直前までの緊張と恐怖。

「逃げられない恐怖感」「誰にも頼れない厳しさ」
武道や格闘技の試合の魅力は個々にある気がします。怖いし、キツいけれど、人生において一番必要な「勇気」を得られる場。

人間力には大きく分けると二つあって、

一つがこの一人で苦難に立ち向かう力、孤独に耐える力。

もう一つが、人と協調・調和する力、仲間を作れる力。

現代人は、やたらと「群れる」けれど、真に信じ合える仲間を作る力がない。

その原因はこの二つの力が無いからで、その一番の基礎がこの「孤独力」とも言うべき、一人で苦難に立ち向かう力だと思っています。

https://www.jiujitsunerd.jp/blog/09c7cceb53f?fbclid=IwY2xjawN5YCdleHRuA2FlbQIxMQBicmlkETFNWGtIeWREZUdtV3ppc0dvc3J0YwZhcHBfaWQQMjIyMDM5MTc4ODIwMDg5MgABHr6bMMop4Dq0CNrohXqwOEFJh5omAzs_6nHBTi1D5Ul5xk-PDGssD3VQUFXp_aem_GcHmgCDw4UrZKEMyl3lDGg

まさに奇蹟の逆転ファイター!! 「キン肉マン」作者・嶋田隆司先生が公式戦で魂の勝利

DEVILOCK CUP 2025

11月3日(月・祝)、神奈川県・横浜武道館では、JBJJF主催の「DEVILOCK CUP 2025」が開催された。

今大会では、国民的人気マンガ「キン肉マン」の作者であるゆでたまご・嶋田隆司先生が参戦し、待望の公式戦初勝利を挙げた。

嶋田先生は60歳を過ぎて右膝の手術を受けており、プレートの除去を行ったのは昨年9月のこと。激務の合間を縫って柔術の練習に励み、2025年は「ASJJF東北選手権」や「JBJJF修斗杯」、「SJJIFワールド」にも挑戦してきたが、公式戦の勝利には届かなかった。

61歳以上の白帯カテゴリーでは、なかなか試合が成立しないため、嶋田先生は、より重い階級に上げたり、年齢を下げて出場したりと厳しい条件の中で試合に臨んでいたのだ。

今回のDEVILOCK CUPでは、白帯マスター7フェザー級で三つ巴のトーナメントが成立し、ようやく適正カテゴリーでの出場が実現。しかし、その初戦では、前田宏(スパークルー)のカラーチョークにより絞め落とされてしまった。

すぐに意識を取り戻したものの、周囲は騒然となった。それでも嶋田先生は、反対ブロックに回って試合に出場するという。

だが、ここでも序盤にテイクダウンを奪われ2ポイントを失う苦しい展開に――。すると「キン肉マン」同様、いよいよ逆境に陥った嶋田先生の反撃が始まる。

ポジションを奪い返すとサイドやマウントテイクにより、16ポイントを積み上げ、残り10秒では腕十字を仕掛ける猛攻を見せた嶋田先生。最終スコアは16-2(A1-3)で完勝。念願の公式戦初勝利を飾った。

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決勝では、初戦の相手である前田に一本負けを喫したものの、全3試合を戦い抜いたそのタフネスぶりは圧巻だった。

なぜ、ここまで挑戦を続けるのか――。その背景には、「何かを一人で成し遂げたい」という強い想いがある。

「キン肉マン」は中井義則先生とのコンビ“ゆでたまご”として生み出された作品だが、嶋田先生は現状に満足せず、個人としての挑戦にこだわり続けているからだ。

試合後には「ますます柔術が好きになりました」と笑顔で語った嶋田先生。次なる目標は優勝だ。

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