それは”最初からなかったもの”と考える

昔、障害者スポーツのトレーニングや大会のお手伝いをしていた事があります。今も少しは、関わっているんですが、実際に目の当たりにすると衝撃を受けるというか、「ああ、もう自分は言い訳は出来ないな」と思わされます。

特に注目してみている訳ではないのですが、パラリンピックをニュースなどで見ると、その時の衝撃や感動が蘇ってきます。

生まれつきの方も本当に大変だと思うのですが、人生の途中で障害を持った方は失ったものに対する思いを、自分の中でどのようにして解決してこられたのだろうと思います。

以下は、銀色夏生さんの言葉ですが、こういう感じなのかなっていう気がします。勿論、受け入れ方というのは人それぞれでしょうけど・・・。

人の悩みのもとをたどると、執着心に行き着く事が多いんじゃないだろうか。執着しているその何かを手放すと、楽になるはず。
例えばそれが最初からなかったとほんの一瞬でも想像できるならば、わずかながらも、目の前が開けるだろう。
心から愛すること、愛しく思う事は、執着する事ではなく、祈る事に似ている。

銀色夏生

人は失ったものにいつまでも捉われたりするけれど、最初からなかったのだと思えたら、多分悩む事もなくなるんですよね。パラリンピックの選手達を見ていると、人間の可能性の凄さを感じるけれど、彼らだって最初からあの強さを持っていたわけじゃないですもんね。

執着をなくす、今あるものに目を向ける。

言葉にすると、ありきたりというか、当たり前やけど、それを体現出来ている人は本当に凄いと思います。

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