反射を上手く使う
ネコ型ロボットを使った実験について書いてあるサイト。
「ネコ型」と言われたらドラえもんが思い浮かぶ(笑)けど、二足歩行ではなく四足歩行の本当のネコ型のロボット。
以下、引用です。
ネコ型ロボットを開発し、「反射」で歩く仕組みを解明 阪大
ネコがてくてくと安定して歩く「反射」の仕組みを、神経や筋肉の特性を再現するネコ型ロボットを開発して明らかにした、と大阪大学の研究グループが発表した。動物愛護の観点から実験に制約もある中、ロボットを活用して神経科学の研究をするニューロロボティクス分野の一環。より動物に近いロボットを実現するロボット工学の観点からも意義があるという。
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210507_n01/
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210507_n01/
「動物を研究して脳や神経系統の研究に活かす」のではなくて、今やロボットの開発・研究から人体の仕組みを考える」ところにまで進化しているんですね、時代の変化の怖ろしい程のスピードを感じます。
この反射のシステムは、人間が普段何気なく動いている日常的な動作から仕事やスポーツまであらゆるところで使われている物ですが、トレーナーとしては非常に興味をそそられますね。
トレーニングから競技の動きまで、「この反射を上手く活かせるかどうか」で上達するかどうかが決まるといってもいい位ですしね。上達の早い人、素質があると言われる人は、必ずこの人体に予め仕込まれた機能を上手に使っている。
反射は、ヒトなどの動物が熱い物に触れると瞬間的に手を引っ込めるなど、刺激を受けて無意識に起こる反応の仕組みだ。動物が歩くためには脳や脊髄の複雑な回路ではなく、この反射回路をうまく使って動きが生まれていることが、近年の研究で分かってきた。それに関わるとみられる個々の神経回路は過去の研究で分かっていても、歩行を実現するための全体的な配線は未解明という。生体を動かす神経の仕組みを調べることには限界がある上に、動物愛護のため動物実験が厳しく管理、制限されるようになっている。
こういう技術が発達していけば、その内、スポーツの練習パートナーとかロボットが出来る日も近い様な気がする。脳や神経系統の研究が進めば、理想の動きを脳に入力するとか、対戦相手のデータを入れたロボットとスパーリングとか、対戦チームのデータを入れたロボットチームと練習したりといった事が、もう近い内に実現できそうですよね。