締りがあって、余裕がある
苦しみ通しの人には余裕がない。
楽に来た人には締りがない。
硬く軟らかく、強く弱く、淡白で執拗で、余裕があって締りがあって、よく笑ってよく泣く人でなくてはならない。
いつもシャチコ張って、虚礼たくさんの人を、世間では聖人扱いする習慣があるが、それは本物ではない。
他人に強いてはならぬ、注ぎ込んではならぬ。
その人が受けるだけを与えたらよい。
悟るだけを悟らしたらよい。
そして、その上で、したいだけをさしたらよい。
出口日出麿(ひでまる)
締りがあって、余裕がある。
大らかで、しかし細やか。
優しさの裏に、それを支える強さと厳しさを併せ持つ。
相反するものを、如何にバランスよく身に付けられるか?
これが人生の課題なのだろうと思います。
それは人間にとっては凄く難しいけれど、でも自然界や宇宙はそうやって成り立っているんですよね。
陰と陽、常にその両方を意識していきたいものやなと思います。