ブレない心や技をつくる
ブレない心や技を作るために必要な事。
何をやっても軸がない、ブレブレな人が多い最近の世の中ですが、ブレない軸を作るのは本当は難しい事じゃない。
ここで書かれている様に、「クリアな意識」さえあればいい。
そして、それは「大いなる存在としっかりと結び付いているか」が決めるのだと考えています。
【自分の技への信頼感】
トレーニングの効果は、意識のクリアさによって決定的に左右される。
柔道の野村忠宏選手は、少年時代、市の大会か何かで女の子に負けたらしい。体が小さ過ぎて、とにかく勝てなかった。中学でも高校でも全く勝てなかったそうだ。
でも、全く勝てない時代から、ずっと「自分は、技は切れる」と思っていたらしい。「この技で絶対トップになれる」と、なぜか確信を持っていたそうだ。
それは、彼の中に基本が叩き込まれていたからだ。
齋藤孝(明治大学教授)
基本の重要性は勿論、この文にある通りだと思うのですが、それと同時に、この精神力を保てたのは、彼の境遇、家が天理教の教会であった事が大きく影響しているのだろうと思います。
一般のマスコミではまず言わないけど、天理教関連の本とかでは、「親様の教えが心の支え、自分のベースになっている」という様な事をちゃんとおっしゃっていますね。同じ様な事は、同じく天理教信者である歌手の中島みゆきさんもおっしゃっていますよね。
「心の支えになる絶対的なものがある」というのは、本当に大きいと思います。
これは、現在、非常に盛んになった総合格闘技の創始者とも言える、佐山聡先生(元プロレスラーで初代タイガーマスク。修斗や掣圏道の創始者でもある)もおっしゃっていますね。
戦後の日本人の心が弱くなったのは、神といった自分を超えた大いなる存在を信じる気持ちを失ったから。具体的には米軍に統治されている時代にGHQにより神道の教えや昔ながらの躾を徹底して奪われたから、と説明されています。
ブレない技や心。
それはどんな不利な状況や緊張状態の中でも間違いなく作動してくれる「体の中に組み込まれたシステム」を作り上げる事と、同時に「心の中にも、どんな状況にも左右されないシステム」を作り上げておく事、この両輪から成り立つのだろうなと思います。