疲れた身体をひきずって
週に二、三回、ブラジリアン柔術の稽古に通っているのですが、暑くなってくるとなかなかキツくなってきます。
湿度が高いと、もう道場の中はさらに皆の汗で湿度がアップし、もう汗だくになります。僕は白帯ですが、ほとんどの方は、黒帯も含めみんな色帯なので、もうずっとやられっ放しで終わったらもうヘロヘロになってしまいます。
空手やボクシングの試合に出ていた頃もよく思っていましたが、何でみんな仕事が終わって疲れた体を引きずって、もう一回わざわざ疲れに来るんでしょうね。
どう考えても、気楽とか、楽しいといった事じゃがくない。しかも、仕事じゃないから来たってお金が貰えるわけじゃないし、学生時代の部活動みたいにサボったからって先生や先輩に怒られる訳じゃない。それなのに、わざわざ苦しい、痛い、想いを、お金と時間を払ってまでしに来るって何なんでしょうね。
何を求めてわざわざ苦しい想いをしに来るんやろう。
僕がずっとやっていた打撃系と違って興味深いのが、組技系の武道や格闘技って年齢が高くなってもやっている方が多くて、しかも現役で試合に出ている方も多いんですよね。40代、50代で試合に出ている人が普通にいたりする。
そういう方って仕事や家庭も色々と大変な時期やと思うのに、仕事が終わってからわざわざ若者とくんずほぐれつの取っ組み合いをしにくるって素敵やな、カッコええな~と思いながらいつも見ています。
仕事や家庭だけでは満たされない何かを求めて、わざわざ苦しい想いをしに来る男ってカッコええよな~と思うし、こういう人達って接していて何か清々しいというか、気持ちいいんですよね。
そういう人達と揉みあう中で体は疲れるけれど、精神的な刺激を貰っているという要素もあるんやろうなと思います。