なぜ、それをするのか?
なぜ、それをするのか?
これが分かっていない人、言葉で説明出来ない人は、なかなか伸びない。
一生懸命、努力していても伸びないんですよね。自分自身の経験でも、それはありましたし、人の指導をしていてもそれはいつも感じます。
そういった事について、とても分かりやすく書かれた部分があったので抜粋して紹介します。
【なぜ、それをするのか?】
パーソナルトレーニングの契約をしている清水忍さんにトレーニングをみて貰っている。
野球が上手くなるのは技術練習しかない。トレーニングしたから上手くなるのではなく、トレーニングをする事で以前よりも疲れにくい身体を獲得し、以前よりも多く練習が出来る様になる。
その分、多くの上手くなる「きっかけ」を得る事が出来るのです。
100回で疲れてしまう人よりも、1000回出来る人の方がきっかけをつかむチャンスが増えるから。
野球はある日突然上手くなる事がある。そのきっかけを掴むために、僕は毎日コツコツ身体を鍛えている。決してトレーニングが好きなのではなく、「やりたい事をやるために、やりたくない事でもやらなければならない」という思いで続けている。
それが分かる様になったのは、清水さんと出会ってから。
清水さんのトレーニングの全て共通する考え方として、
「なぜ、このメニューをやるのか」というのが根底にある。
「薔薇」という漢字は分かりますか?
では、書けと言われたらどうですか?
清水さんから言われたのは、「読めても“書けない“のは知らないのと同じ」だということ。
そして、これは全ての事に共通する。
なぜ、トレーニングするのか。
なぜ、そこにボールが行ったのか。
なぜ、速い球が投げられたのか。
その説明が出来ないのは、知らないのと一緒だという事です。
努力しているのに、伸びない人というのは、なぜそれをやっているのか?何のためにそれをやっているのか?
それが分かっていないままで、むやみやたらに練習する。その足りない部分が分かっていない努力というものは、運動にはなっているかもしれないけれど、本当の意味での稽古や練習にはなっていない。
イチロー選手がよく「僕は天才じゃない。なぜなら僕は自分がやっている事を全部言葉で説明出来るから。言葉には出来ないのに、その動きが出来てしまう人が本当の天才」という様な事をおっしゃっていましたが、本当にそうなんですよね。
菊池選手が言う様に、これは全てに通ずるものなんですよね。
運動だけじゃなく、人生全てに通ずるもの。だから、なるべく若いうちにこの全てに通ずる根っこの部分、「なぜ、それをするのか?」を考え抜く習慣を身に付けておけば、後の人生がずいぶん変わると思います。