【「期待を裏切った」と怒るのは理不尽】
事態が思惑通りに進んで怒る人はいない。歓迎すべきである方が多いだろう。つまり、事態が予想通り動いたら、喜ばしい出来事のはず。
例え、それが自分にとって好ましくない事であっても、それが予想通りならば、「やっぱりそうきたか。Āさんならそうすると思ったけどな」で済むはず。あるいは余裕も生まれて、そのダーティー振りを楽しめるかもしれない。「なんて、醜いんだ、この人は。ある意味、見事!」という風に。
なのに、怒ってしまうのは何故か?
それは「過剰な“期待”をしているから」なのだ。
上司なら、部下の失敗をかばうのは当然。
同僚なら、助け合うのが当然。
部下なら、自分のいう事に従うのが当然。
しかし、それが当たり前かどうかは、相手の育ってきた環境、パーソナリティ、人生哲学によって変わってくるのだ。自分勝手な期待を、他人に押し付けて、相手がその期待に応えないと怒る。
その方が理不尽なのだ。
苫米地英人(認知科学者)
以上抜粋
た確かにその通りなんですよね、「自分が勝手な期待をしていて、これまた勝手に期待外れだと怒る」。そういう自分の姿を冷静に捉えると、相手側から見れば、「なんて理不尽な行為なのか」ってちょっと笑えてくる気がします。
相手の性格や能力をきちんと見極めて、そのうえで、「自分のやるべき事、準備できる事」をしっかりと行っておけば、相手の予想外の対応というのは恐らくそれ程ないのだろうと思います。
すぐに怒ったり、イライラしたりする人っていうのは、その「事前の読み・準備を怠っている」というだけなんだろうなと思います。
イチロー選手の言葉に「準備が全て」みたいなものがありましたが、そういう事なんでしょうね。