【35年ローンのカラクリ】

堀江貴文さんの著書「新・資本論」の住宅ローンについて書かれた部分と対談の部分の抜粋です。

社会って色々と凄い仕組みがありますよね・・・。

【地震保険に入る意味はない】

結婚した時に一回だけ家を買った事がある。離婚してすぐ売ったが、その時に地震保険に入るか聞かれた。

「入る意味あるんですか?」と聞いたら、「ないですね」と言われた(笑) なぜかというと、関東で地震が起きたら、もう古い家が倒れまくって火災が起きて燃えまくる。すると、地震保険の支払いがデフォルトして、保険会社も耐えられなくて、実際には支払われない。だから入る必要ないですよ、と。

そして家を買っても、当初は土地代よりも建物の方が高い。なのに、上物は買った瞬間に三割ぐらい価値が落ちて、年々減価していく。しかも途中で修繕、将来はバリアフリーでリフォーム代が凄くかかる。都会でなく地方でも最近は防犯が不可欠になっている。分譲マンションもそうだが、30年経ったら建て替えを考える必要があるし、そのための積み立ても必要。

だったら、借家の方がまだマシ。借家なんて、借りてるほうが強い。多少、滞納しても、即、追い出される訳じゃない。ちゃんと「払いますよ」と、少しでも入金していればいきなり追い出される事はない。そう考えると、絶対借家の方がいい。

【35年ローンのカラクリ】

ここから下の部分は、右のリンク先の記事から続いている部分なので、こちらを読んでからの方が分かりやすいかも。→ 搾取するシステム

その典型例がさっきも出てた住宅ローンですか。

堀江

この仕組みで35年もローンを組まされて、あんな金食い虫のどうでもいい様なものに。あたかも凄い物の様に、人生の夢のゴール、終着点はこれですよって言われて。

――「我が家にある温かい家庭」を広告で見せられて、買わされて。

堀江

そう。温かい家庭のイメージとか色んなものを見せられて、何千万とか一億っていう買い物をたかだか年収3,400万の人がしてしまうという、この現実。どれだけリスクを背負わされてるんだって。

――むちゃくちゃな搾取ですよね。文字通り、搾り取る感じ。

堀江

新規の住宅着工数がだいたい年間100万戸ぐらいとして、民間住宅への投資が20兆円ぐらい、それにリフォームや住宅設備が合わさって30から40兆円ぐらい。ざと見積もって、30~40兆円のGDPが作り上げられる、毎年みんなが住宅を買って。

住み暮らす事での付帯する部分も考えれば、たぶん100兆円とかの市場があって、それが35年ローン一発で支えられている。

――35年間、家に縛り付けておく事によって成り立っているわけです。

堀江

そうなんですよ。しかも先食いしてるわけですよ。35年分のレバレッジをかけてるんですよ、住宅関連の業界っていうのはね。

高度経済成長なんていうのは、要はこれなんですよ。将来に上がる利益を先食いする事によって、急成長を成し遂げた。で、みんな良くなったんだから、それでいいじゃねえかって言ってたんですけど、今、そのツケが来てる。

ツケっていうのは必ず来るんで、後から。人口減になったら効いてくるわけですよ。

人口が伸びている内は物凄くいいんだけど、途中から人口が減ってくると、そのツケを少ない人口で払っていかないといけない。現在の年金の構造と同じ。

他にも色々あるけれど、自分達はレバレッジをかけて利益を先取りして儲けているにもかかわらず、多くの人達には要らない物を買わせてお金を使わせてる、知らない所で不当なレバレッジをかけさせている。

その裏で貯金してるんですからね、アホでしょ。ホント。

自分達で貯金したお金を貸し付けられてるわけじゃないですか。

――構造としては、そういう事ですね。タコが自分の足を食ってるのと同じ事ですよね。

堀江

本当はね。本当はそうなんですけど、自分は良い事をしてて、堅実なんだって思い込んでるじゃないですか。あんたが一番損してるんだからって。

勿体ないですよ。知らない、知らされていないというだけで。

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