マシュマロテスト
今日、指導中にこの、「マシュマロテスト」の話をしていて、興味を持たれたので、報告がてら色々と調べたりしています。
これ、よく批判的に言われる事もある実験ですが、僕は空手やボクシングの少年部の指導や障害児の療育をしていた中で、こういった「先を見据えた行動が徐々に出来ていく」姿を沢山見ていたので、事実としてあるものだと思っています。
「再現性に難がある」みたいな話をする人が多いけど、子供の置かれた成育環境はそれぞれ違うし、時代や親の影響も大きいから一概に言えないのは当たり前。
でも、どんな子供であっても意識的にこういうトレーニングをしていくと、行動が変わっていく。
知的に障害のある子でも、ちゃんとトレーニングをしてあげると、かなり変わるんですよね。
「先を見据える」というのは、「自分を客観的に見られる」という事で、要は「メタ認知の能力が上がる」ということ。
スポーツの指導でもそうですが、鏡を見て自分の動きを観察させたり、動画で自分の姿を客観視するトレーニングをしていくと、「自分を外から見る」という能力が飛躍的に上がっていきます。
これだけスマホやタブレットが普及しているから、上手く使えば、世阿弥の言う「離見の見」が、今ほど身に付けやすい時代はないと思うんですよね。
ただ、これも冷静な視点っていう意識が重要になるから、「自分のいい所だけを拡大してアウトプットする」みたいな「映える」意識でやると全く身に付かないので、いい親やいい指導者に出会えるか?は大きいなって思います。
今はやりの「親ガチャ」ってやつですね。