言葉の重み
富良野塾で修行後、脚本家・演出家をしている人だそうです。
自分とは全く違う世界で生きてきた人の視点の持ち方って面白いし、違う世界だけれど重なる部分もあったり、凄く興味深いですね。
以下抜粋して紹介します。
【言葉の重みを手に入れるために】
相手の考えや思いを具体的な言葉で受けトラなければ、不安だったり落ち着かなかったりしてしまう。
僕達は【相手の考え(思考)や思い(感情)を相手の表情や行動から受信しているにもかかわらず、言葉によって確認しようとする傾向にある】という事です。
だから受信能力が劣っている人(相手の表情や行動を観察するのが苦手な人)ほど、余計に言葉に頼るので、「俺のこと好き?」等と訊ねてしまい、「いちいち聞かないでよ」「どうして分からないの?」等と言われてしまい、対人関係を失敗する事が多いのです。
この様に受信能力が劣っていたり、思考と感情をセリフに変換するバランス感覚を持っていなかったりすると、何度も聞き直したり、いちいち具体的に言ったり聞いたりして、時には「バカじゃないの」と言われて、本当に自信をなくしたり、時には「自信がない人」と呼ばれてしまう事があるのです。
そう呼ばれないためにも、また自信を無くさない為にも、自分への気概を防ぐために発達してきた受信能力である「感受性」を伸ばす事が、とても大切です。
また、それがあなたの自信を増す事にもつながるのです。
では、僕達が「言葉によって相手の考えや思いを確認しようとする傾向にある」事は、他にどんな弊害を生み出すのでしょう。
結論として言えば、「言葉に惑わされる」という事です。
相手が冗談でも「好きじゃない」とか「美味しくない」等と答えようものなら、その言葉を重要視して、感情を揺さぶられてしまうのです。
その究極は「騙される」という事です。
感受性が優れていれば、その言葉には思い(感情)が正しく含まれていないので、「冗談である」もしくは「嘘である」と判断する事が出来、相手が心まで嘘をついていない限りは、惑わされる事も、騙される事もないのです。
「言葉だけに頼ってはいけない」という事です。「言葉に必ず潜んでいる『何か』(思考と感情)を受信しなければならない」のです。
それが出来れば出来るほど、対人関係において失敗が少なくなります。同時に、惑わされる事も、騙される事も少なくなるので、より自分に自信が持てるようになるし、他人からも「自信がある人」と見られる様になるのです。