学び方・生き方を変える
現在は公立学校でも私立でも、勉強と言えば全て受験のためじゃないですか。それっておかしいでしょ、絶対。例えば、八百屋の店員に将来なるとしたら、「ああ、凄く感じのいい店員だな」と言われるだけで十分価値がありますよ。
なぜそれだけでは、いけないんですか?
あの人に会って買い物をしただけで笑顔になれる、というのは本当に凄いことですからね。
甲野義紀(武術研究家)
人に好かれる、人を惹き付けるって、特殊な才能を持つ人以外には、一番必要とされる能力やと思うんですけど、今の教育はそれを全く教えませんよね。
ノウハウだけをなんぼ知ってたって、それだけやと自分以上に能力を持つ人なんて無限にいるし、生き残れない。凡人は、あの人に会いたいとか、あの人から買いたいと言われる人になるしかないと思うんですよね。
そういった事を自分の個性を殺して、無理して行うんじゃなくて、自分の良さを引き出していって、自然に人に好かれ周囲と調和した生き方が出来る人間になっていくこと。
それこそが一番の差別化やと思うし、そんな人間になれる様に無理なく導くのが親や指導者の役割やと思うんですよね~。
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上に書いた文章とは直接は野村監督とは関係なさそうな内容なんですけど、この写真とても好きなので貼ってみました。親や教師など子供の時に周囲にいる大人が与える影響は物凄く大きいですよね。
野村監督は極貧の家庭で育ったそうですが、カベ=練習時に投手の投球を受けるカベの役割としてだけのために採用されたプロ野球の世界で、二度もガンになりながら苦労して育ててくれたお母さんに親孝行したいという目的のために必死で歯を食い縛って頑張ったそうです。
他の選手が諦めて退団していく中で、才能に限界を感じながらも頑張れたのは、「お母さんに親孝行したい」という気持ちだけだったといいます。これも他の選手との一つの「差別化」なんじゃないかなと思います。
「譲れない気持ち、諦められない気持ち」をお母さんへの想いが生み出してくれていたんですよね。
「譲れない気持ち、諦められない気持ち」をお母さんへの想いが生み出してくれていたんですよね。それが愛からだった、悔しさからだったり、人によって色々だとは思うけれど、他者とは違う「何か」を持っている人は他者から求められる人間になれるのだろうと思います。