男女の脳は持ちつ持たれつ

色々、脳や心の勉強をしていると、男女の心や脳の機能、そして脳の使い方がとんでもなく違うという事に本当に驚かされます。男女の脳は右脳と左脳を繋ぐ脳梁という組織の太さが違うと言われているのはよく知られていますね。女性脳は、男性脳に比べ、2割ほど太いといいます。

最近では生物は個体差も大きいので、「それほどの差はない」という異論もあるのですが、そうはいっても現実世界で男性と女性の脳というか、心の動きを見ていて、明らかに違いがると思う人の方が多いのではないかと思います。

この脳梁という組織が太いと、右脳と左脳の連係する能力が高い。連係がいい女性脳は、今、思った事、感じた事を、即座に言葉として表現出来る。

逆に男性脳は、それがすぐには表現出来ない。だから、どうしても女性と比べ、コミュニケーション能力が劣りがち。今、目の前にいる相手に、自分の想いをすぐに言葉に変換出来ないのだから。しかし、その代わりに男性の脳は、自分の感性の部分と理論・理屈の部分を切り分けて考えられるので、自分の感情や心情といったものから離れて、純粋に客観的な思考や判断がしやすい脳といえる様です。つまり、「自分の立場」を離れて、「全体」から客観的な判断がしやすい脳、広い空間、大きな視野に立った判断がしやすい脳といえるそう。

この様に書くと、とても優れている脳みたいに感じられるのですが、その長所、特性は欠点の裏返なので、「今、目の前にいる相手の気持ちが分からない、目の前の相手の気持ちに寄り添えない」という様に人間関係において、最大の短所となって表れるのだと言います。

家族や近所付き合いの様な、小さくて身近な集団でその性能をフルに発揮する脳と、大きなプロジェクトで大きい視野で物事を考える時にその能力が発揮される脳。どっちがいいとか、優れているとかいう男女の論争みたいになるのではなくて、「使う用途が違う機械」と考えるといいんじゃないかという気がしますね。

車やバイクに例えるなら、舗装された道路を走るために作られた車両と、砂や泥があるオフロード用に作られた車両みたいなもので、「車・バイク」という大きな括りでは同じでも、使う用途は違うもの。僕はガンダムが好きなので、その世界で例えると陸戦用のモビルスーツと水陸両用のモビルスーツはその性能発揮する場所が違うでしょ?って言う感じでしょうかね。

神話なんかで、「元々、男女は一つのものだったのを、神様が二つに分けて地上に降ろしたのだ」という様な話がありますが、本来、「ニコイチ」、二つで一つ、表裏一体のものなのだ、と認識する事が出来れば、よく世間で巻き起こる男女に能力や性差にまつわる論争や争いごとはかなり収まるような気がしますね~。

こういう知識を子供の頃から、きちんと教えておけばずいぶん救われる子が増えるというか、自分が苦手な事は男女の脳の特性なんやな、と思える様になる気がします。あ、それ以前に教師や親の側が知っておくべき内容ですよね。

男の子と女の子への指導や教育をする際に、こういう事をしているだけで助かる事って多いはず。

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