自分を俯瞰する能力

女優の吉田羊さんのインタビュー記事を読みました。

とてもいい記事で、凄く納得する箇所があったので、抜粋して紹介させて頂きます。この感覚、凄く分かる気がするんですよね。

「当時から、友達も同じような価値観で、好きなことが一緒な人ばかりに囲まれていました。私自身、いい演技をするにはどうしたらいいだろうということばかり考えていたんです。
挫折をしたときも、どこか俯瞰(ふかん)で見て、演技に生かしたいと考えていた自分がいたような気もします。
そんな考え方は今も続いていて、もう職業病ですね(笑い)。それが嫌じゃない私にとって、女優は天職なんだと思います」

<吉田羊>「30歳のころ、挫折したんです」

本当に好きな事、やりたい事がある時、人はこの「俯瞰する」能力を手に入れられる様な気がする。

「何が何でも成し遂げたい」と心の底から願っている時、人は自分の身に起こる全てを、そのやりたい事に活かそうとするし、繋げようとするもの。自分自身の人生を振り返ってもそう思うんですよね、苦しい想い辛い想い、、挫折などのマイナスの経験も全て、自分の目標のために何とか活かそうとしていましたね。

何が何でも、やりたい、成し遂げたい、という執念が、そういうなりふり構わない必死さを生み出すのだと思う。

試合に負けて、独りアパートの真っ暗な部屋で泣いている時も、どこかでもう一人の自分がいる感覚がありましたね。

変な感覚ですけど、どん底に居るのに、もう一人の自分が、今泣いている自分を題材にドキュメンタリーの映像を取っている様な感覚。コイツはこの敗戦から何を吸収して、如何に這い上がるのか?をテーマに撮影している様な。

だから、どん底にいて「もう死んでもええわ」って思っている一方で、ここからどうやって這い上がるとカッコええかな?」って思っている自分が心の隅っこにいる様な感じがありました。本気で落ち込んでいるので、本当にほんの少しだけなんですけどね。

そのもう一人の自分がいたお蔭で、何度かどん底に落ちた時に逃げずに済んだ様な気がします。

挫折に負けないメンタルを付けるには、何が何でもやりたい夢や目標を持つ」という事かなと思えます。

その時、理想の自分というもう一人の自分、「現在の弱い自分」を操り監督してくれる「もう一人の自分=俯瞰した視点を持つ自分」が生まれるのかもしれない。

僕は子供の時、ウルトラマンとか仮面ライダーとかの特撮物が大好きやったんですけど(今でもなんですが、笑)、ウルトラセブンのある回を見ていた時に何か一つの悟りを得た様な感覚がした時があったんですよね。それはセブンが地球を守っている過程でかいじゅうたちとの闘いでどんどん体にダメージを負い、セブンの上司がもう闘うな」と諭しに来る場面で、上司はセブンそのもの(同じ着ぐるみ)、セブンは変身前のダモロボシダンの姿なんですね。

それを見ている時に、「あ、心の中にもう一人の自分がいるんやな」って思った気がするんですよね。

何となく、それからずっとそういう意識がある様な気がしています。空手を始めてからは、そのもう一人の自分の監視が強くなった感じでしたね。セブン上司ならぬ、「自分上司」。ずっと自分の中で、その自分に対して色々うるさく注意してくるソイツを「自分上司」って呼んでたんですよね(笑)

その「非常にうっとうしい自分上司=俯瞰してみているもう一人の自分」のお陰で諦めず、道を踏み外さず生きて来れた様な気がします。

そして、その自分上司が力を発揮し続けてこれた最大の理由が、「自分が本気でやりたい事」を見つけて、それに取り組んでいたからなんやろうなって思うんですよね。多分、誰かに強制された事なら、自分上司の小言を聞かずに逃げてしまったはず。

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