深い内容を易しく語れる人

平易な言葉で、実は物凄く深い内容を語っておられますね。こういう人が本当に賢いんやと思います。難しい単語を使って、話の内容を必要以上に難しく、賢そうに見せようとする人が多いけど、あれって自分のアホさを世間に晒しているだけやと思うんですよね。

以下、みやぞんさんのインタビュー記事を抜粋して紹介します。

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【苦しいときは、やり方が間違っている】

――「イッタっきり」では、ちょっとやそっとじゃできない技をマスターするまで日本に帰れません。練習を続けても結果が出ない時、みやぞんさんが「休日」をとり、次の日に高い確率で成功していることに気づきました。なにか、秘訣みたいなものがあるのですか?

あるとき、気づいたんです。意識して「休み」を取った方が良いって。ぼく、がんばりすぎちゃうところがあるんです。「イッタっきり」では、短期間でプロフェッショナルな技に習熟しなくてはなりません。繰り返し同じ技を練習していると体が痛くなったり、感覚が分からなくなってきたりするんです。そうすると、いざ本番に技を披露しなくちゃいけないときに、実力が出せなくなってしまう。そんな時こそ、ベストなコンディションに持っていくために、意識して「休日」をつくります。リフレッシュしてから、再チャレンジすると、なぜかできてしまうことが多い。そう、「やらない勇気」が必要なんです。

思うんですけど、人間って努力とかがんばるとか、大好きですよね。とくに日本人は。でもぼくは正反対のタイプです。

できるって思い込んで成功を引き寄せていく感じなんです。だから、もちろん努力はしますけど、練習でつらいとか苦しいとか感じるときは、それは神様がやり方が間違っていると教えてくれていると思うことにしています。

何でもうまく行くときって、良い風がスムーズに吹きますよね。逆に、「くそっくそっ、できない」ってやっていると負の連鎖になってしまう。

成功のイメージを作るには、いったんやめちゃって、大丈夫、大丈夫という気持ちで、楽しむことが大事だと思うんです。これも、逆に勇気がいることですけど。

――そういう考え方は、独自に編み出したものなんですか? それとも誰かに教わったとか?

よくポジティブですねって言われるんですが、もともと気楽に生きるのが好きなんです。そうしていないと、あんまり良い結果も出ないと思っています。教訓になっているとすれば、小学校から高校までずっと続けたスポーツの影響が大きいと思います。とくに高校時代に打ち込んだ野球。だって、打てないと思って打席に立つバッターもいないでしょ?

野球の練習では長時間、いくら暑くても水を飲んではいけないと言われました。当時はやれと言われればやりましたけど、心の中ではそうじゃないってずっと思っていました。

水を飲んで頑張るぞ! 疲れたら無理するのではなく、いちどリセットする。その方が良いに決まっています。それなのに、どうしてできないのか、分かりませんでした。

今になって思うことは、日本人は休んだり、楽をしたりするとき周りの目を気にしますよね。ぼくは自分にすごく甘いので、全然そんなことはありません。

自分に優しい分、他人にも優しくできると思っています。

自分に厳しいと、人にも厳しくしてしまうもの。

自分は一生懸命やっているのに、「あいつはなんだ」と相手を責める気持ちが起こる。完璧主義になってしまうと、相手にも完璧を求めてしまうんです。できなければ、また次やればいいじゃないですか。

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こういう思考法が人生で本当に使える人は、本当に賢い人。

僕は若い時はこれが全然出来なかった。頭では分かっているけど、実際には全然出来ない。

何が何でもやりたい、意地でもやりたい、と我、エゴ丸出しになって、「意地でもやる。出来るまで今日は帰らない」とか決めてしまう。でも、そうやって必死でやれば出来るのか?っていうと、そんなに甘くない。

返って、イライラして集中力が落ちて、どこかを痛めたり故障したりに繋がる方が多かった。そうやって自分の体で痛い目をして、少しずつ「ただ意固地になってるのは、逆に上達への道を逆らって歩いているだけなんやな」と分かる様になってきた。

このみやぞんさんという人の事は良く知らないけど、この人も野球の道を歩む過程で、そうやって気付いてきたのかもしれない。

こういう、本当の智恵というものは、後々、人生で起こる全ての出来事に応用出来るから、若い時に身に付けておくと本当に身を助けてくれますよね。

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