人間、そして人生の本質を知る②

大勢の人が、他人に何かを求めている事を自覚している。だが、それを利己的だと考え、手に入れようとしない人が多い。

自分が成功と幸福を得ると、他人の成功と幸福を奪う事になると思い込んでいるからだ。

ここで断言しよう。

良い人間関係とは、「自分が求めているものを手に入れる」のと引き換えに、「相手が求めているものを与える」事だ。

それ以外の関係は上手くいかない。「相手に何の見返りも与えずに、自分が求めているものを手に入れる事」に後ろめたさを感じない人は、人間関係についての本をいくら読んでも意味がない。

人と関わる3つの基本的なパターン


誰の世話にもならず、自分だけの力で生きていける人は一人もいない。人はみな他人が与えてくれるものを必要としている。あなたも例外ではない。人間関係は常にそういう必要性に根差している。


人との関わり方は次に三つのパターンしかない。


①求めているものを相手から奪い取る。例えば、相手を脅して怖れさせる。犯罪者がその典型だが、社会的地位が高い人もこのやり方を巧妙に使っている。


②求めているものを与えて貰うために媚びへつらう。その卑屈な心理状態を端的に表現すると、「どうかお願いですから、お恵み下さい」となる。

③ギブアンドテイクの精神で、公平な交換を行う。相手が求めているものを与える事で、相手はお返しのために、あなたが求めているものを与えてくれる。

あなたは今、他人が求めているものをふんだんに持っている。それを他人に気前よく与えれば、彼らは喜んであなたに成功と幸福をもたらしてくれる。

自分が成功と幸福を手に入れると、他人の成功と幸福を台無しにすると思っている人がいるかもしれない。だが、真実はその逆である。

一般に、幸福な人は不幸な人より多くの幸福を振りまくし、成功者は失敗者より多くの恩恵を周囲にもたらす。自分の願望が適度に満たされている人は、不満をため込んでいる人より、他人の願望に対してはるかに寛大で思いやりがあるからだ。

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