伝統の技の喪失
人から頼まれた用事があって、武道具屋さんに行ってきたのですが、こういった分野でも戦争や円安の影響が非常に大きいそうです。
今は道衣や剣道の防具等も日本製でも材料は海外からがほとんど。
輸入するための燃料費も上がる上、国内で加工する際にも染めたりする燃料代が上がって大変だそう。あらゆる過程での値上がりが凄く、廃業するメーカーも出てきているそう。
日本には竹やぶがいっぱいある様に思うけど、剣道の竹刀は現在ではほとんど日本では作っておらず台湾製がほとんどで、国内の職人さんは激減してしまったそうなのです。
空手やブラジリアン柔術の道衣も最近はパキスタンやらタイやらというのが増えているけど、そういう影響で国内の職人さんやお店、メーカーも廃業して日本の伝統技術の継承が本当に危険な状況だとか。
何か色々考えさせられます。
安いから、という理由だけで海外に頼った結果として、本来なら残していくべき貴重な人材も技術も、そして材料になるべき資源ですら減っていく。
本当に残すべき価値は何なのか?
「遠慮=遠くを見通す能力」の喪失ほど怖ろしいものはないな、と感じてしまいます。