右脳の記憶力

左右の脳をバランス良く使える様になると、凄い能力が発揮されるんでしょうね。

現代はどうしても左脳主体になるような社会になっていますけど、そんな中でも時々、ナチュラルに右脳が活動している人が居て、そういう人を見ると凄く羨ましいなと思う。色々、自分なりに右脳を開発する様にしていますが、左脳主体のシステムで作られている世の中で、右脳を使える様にしていくのって難しいなと日々感じています。

【半永久的に保存できる右脳記憶】

右脳と左脳による記憶力の違について考えてみよう。

左脳は、見たり、聞いたり、触ったり、味わったりといった「五感を通してキャッチした情報を、一度言語に置き換えて伝達する方法」を取る。つまり、情報を点から点へと順番に処理していく方法なので、タイムラグが生じる。

とにかく順番に進んでいかなくては記憶の本棚に情報を保管出来ない、「直列処理方式」を取っている。

右脳は、キャッチした情報をイメージによって処理する。写真を写す様に一目見た物事を記憶に収めてしまう「フォト記憶方法」と言えるので、時間がかからないし、瞬間的に多くの情報を一度に処理出来る。

左脳の記憶が、少量ずつ理解し、情報を積み上げていく方式なのに対して、右脳の記憶は一度に多量の情報を瞬間的に取り込む「並列処理方式」である。

右脳の凄さは、取り込む時だけでなく、記憶の本棚に保管された情報を取り出す時にも力を発揮する。左脳は情報の取り出しに時間が掛かるが、右脳は瞬間的にドり出せるからだ。

本の内容を瞬間的に写し取る様に読む速読法も、こうした右脳の記憶を活用したもの。この様に、右脳を活性化させれば、今まで以上に勉強の能率や記憶力を上げる事が出来る。

また記憶の保存量や保存期間においても左脳よりも優れている。右脳の記憶本棚は無限大に大きいのに対し、左脳はスペースが小さいため、新しい記憶を入れるには古い記憶を捨てなければならない。

端的な例を紹介しよう。

今は現役を引退した西武の伊東勤捕手に、対戦相手について取材した事があった。過去何年かの対戦を聞くために、私は記録してきたデータを見ながら大まかな試合の流れを説明しようとした。すると、伊東選手は一瞬目を閉じて、「この打者はこの時に、何か恨めしそうな顔をしていた」「あの場面は球場に揚げられている球団旗が右方向になびいていた」等、その試合の全ての流れ、しかもその時の配球までを言い当てたのだ。話を聞いてみると、データでその試合を記憶しているのではなく、映像で記憶しているようであった。

伊東選手が言うには、目を閉じて「~年の~月~日の~との試合」という心の引き出しを開ける作業を行えば、あたかも整理されたビデオラックの中から一本のテープを引っ張り出し、ビデオで再生する様にリアルにイメージ出来るのだという。まさに右脳記憶の凄さを見せつけられるエピソードだろう。

スポーツには空間認知能力が重要で、動作の記憶もイメージ力必要不可欠の要素なので、右脳の活用頻度が高い、つまり、右脳を鍛えるのに最高のシチュエーションでもある。

半永久的に保存出来る右脳記憶を自分のものにすれば、スポーツに活用するだけでなく勉強でも怖いものなど無くなるだろう。

ついでに右脳天才タイプの象徴の様な写真をアップしておきます。

天才右脳タイプの代表格、長嶋茂雄さんの指導の際の言葉。

右脳タイプの天才ってほんまにこういう教え方するんですよね。

昔、僕がボクシングを最初に教わったジムの会長は現役時代、後に世界チャンピオンになった大橋秀行会長(モンスター井上尚弥選手の師匠)のライバルと言われていたスゴいセンスの持ち主でしたが、本当にこの長嶋さんみたいな教え方でした。

右脳のイメージ全開の指導法で、見せて頂くその動きは本当に流石に凄いのですが、右脳を上手く活用する事が出来ない凡人には「今、何を伝えようとしてくれているのか?」が全く分からない(笑)

でも、右脳天才タイプの弟子にはこれでちゃんと伝わるんですよね、彼らは右脳によってイメージで受け取るから。

一緒に習っていて、絶望を感じる瞬間でしたけど、凡人はコツコツ真面目に頭と体を使いながら、地道に自分の中でイメージを育てる力を確立していくしかないんやな、と考える様にしました。

本当にそれしかないんですよね、自分で自分の右脳を開発していくしか。

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