自分を要約する=道
こういう認識の仕方が出来るか?って本当の賢さが問われますね。
アスリートのセカンドキャリアを支援していていい質問を思いついたことがあります。
「あなたの競技、スポーツの名前を使わないで、自分がやってきたことを説明してください」
というものです。
私であれば陸上とハードルを使わないで自分が何をやってきたかを説明します。このプロセスで表面ではない自分がやってきたことを考えることができます。ちなみに私は「思い込みの打破」でした。
自分の本質を掴み、それが最も生きる場所で、最も生きるタイミングで、最も生きる方法で、自分を投下する。これが大事だと考えています。
「何を教えてるん?という質問に対して、僕は「体を使う事を通して、脳の回路を作る。そしてそれによって心を育て、修める事が出来る様にする」っていう感じの説明をしているんですけど、僕はそれこそが日本が誇る文化=「道」なのだと思っています。
「何をやっても”術”が”道”にする。してしまう」。
それが日本人の持つ特性であり日本文化の本質であると思うんですよね。
以下全文を転載
為末 大
長文ファンの皆様おはようございます。
小泉進次郎さんのサーフィンが話題になりました。私にとって小泉さんの本質は「当たり前中の当たり前を、誰にでもわかりやすい形で届ける」だと考えています。ですから世の中がぶれればぶれるほど、ごちゃごちゃしてくればくるほど、強みが発揮されるのだと思います。
私のような個人の発信の世界にいると「自分の本質」を理解し、自分は社会にとって何役なのかを定義することが、本当に重要だと感じます。ところが、普通に考えると表面に見えている自分にどうしても引きずられてしまいます。表面の自分は氷山の一角です。職業も一つの表れに過ぎません。技能も肩書きも過去の実績もそうです。今やっている活動すらそうです。表に見えているものだけをみて、表面の自分を自分だと捉えていたころは、やることなすことうまくいきませんでした。
アスリートのセカンドキャリアを支援していていい質問を思いついたことがあります。
「あなたの競技、スポーツの名前を使わないで、自分がやってきたことを説明してください」
というものです。私であれば陸上とハードルを使わないで自分が何をやってきたかを説明します。このプロセスで表面ではない自分がやってきたことを考えることができます。ちなみに私は「思い込みの打破」でした。
自分の本質を掴み、それが最も生きる場所で、最も生きるタイミングで、最も生きる方法で、自分を投下する。これが大事だと考えています。今日はあまり長文ではありません。