【並と一流、一流と超一流の分かれ目③】

「頭で分かっている・理屈を知っている」レベルではなく、「体で分かっている・体が実際にそう動く」かどうか。身体で分かっていれば、一瞬のうちに出来る。一瞬のうちに迷いなく、体が反応していればホンモノという事なんでしょうね。

【並と一流、一流と超一流の分かれ目③】

「一瞬のうちに出来るかどうか」

それは、一連の動きを一コマ一コマで考えながらやっているから。それを一瞬でやるんだ、という事が出来るかどうか。

分解した形が分かり、それが一連の動きになるという事が「分かる」というのは、いわゆる「理論」として、なんです。理論は勿論大切ですし、人に説明する時には必要です。

でも、それを一瞬のうちに出来るかどうかが、実技としては重要なこと。実技として出来て、初めて「出来た」、そして「分かった」という事ですから。この状態がパッと出来るのは、実は無意識の状態でのこと。まさに心が身体を動かす、氣の世界。そうなればもう、怖いものなし。どんな状況になっても、「動じる」という事がない世界。

ですから、分解した動きで説明する事で意識させた事、勉強させた事を、無意識の世界にどう移していくか。これが出来るかどうかが、並と一流、一流と超一流の分かれ目かもしれませんね。そして、それを出来るようにするのが本当のトレーニング、正しい鍛錬だ、という事でしょう。実際には、猛烈な訓練といった方がいいかもしれません。

広岡達朗(元プロ野球選手・監督)

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