人は皆、弱者である

「人は皆 弱者である」

「善人」と「悪人」がいるのではなく、「弱い人」しかいない。
そして、その「弱さ」から這い上がれるかどうかは、結局は自分自身にかかっている。
野村克也
西武時代の野村克也選手と王貞治選手

野村監督の本は、相当読みましたね、多分、家に三十冊位はあると思う。古本の割合も多いですけど(笑)

教育家の森信三先生の言葉でも似た感じのがあったのを思い出しました。

「弱さとは、形を変えた悪である」やったかな?この言葉を知った時は、なかなかの衝撃を受けました。

弱さを武器にする人、すぐに「傷ついた」と人を責める人がいるけど、それってちょっと卑怯やなと思うんですよね。人間なんて、本当はみんな弱い者。誰だって、口にしないだけで、色々な事で毎日傷ついている。ちょと人と比べれば、才能や能力の違い、容姿の違い、生まれ育った境遇の違い、収入の違い、職場環境の違い、等々。

世の中、傷ついてナンボ。そんなもんはあって辺り前。難病や障害を持っている人からすれば、とりあえず健康で五体満足で生きている人間なんて嫉妬の対象でしかないでしょう。

「自分の恵まれていない部分や境遇を口にする前に、自分が恵まれている部分。持っているのに当たり前と考えて感謝していない部分に気付いて感謝する」事が先決なんですよね。戦争や紛争が起こっていない現代の日本に生まれただけで、本当に有難い事なんだと思います。

僕は、重度の障害を持った方のお世話を沢山させて頂いたので、自分の手でご飯を食べられる事、自分一人でトイレに行ける事など、当たり前と思っていた事が辺り前ではないのだ、っていう事に気付かせて貰いました。

自分の意思の通りに動いてくれる手や足に、本当に感謝する様になりましたし、この手や足を自分のためだけに使ってたらアカンのやなと思う様になりましたね。

人は皆、欲望にも弱く、恐怖にも不安にも弱い、とんでもなく弱い生き物やけど、そんな弱い人間という生き物が、少しだけ強くなれるとしたら、それは感謝が出来た時やろうなあ~と思っています。

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