自分を外から見る

【自分のクセを知るために】

自分のクセを一番知っているのは、相手のバッター。だから、よく打たれているバッターに話を聞く。人間は、自分がどう動いているのか、イメージは出来ても、本当は分からない。それを指摘してくれる意見は何よりも大切。

ピッチャーにとって”いい気付き”となる事を言ってくれるのはピッチャーやピッチングコーチだけではないのだ。

入団当初は「ピッチャーの事はピッチャーにしか分からない。なぜピッチングの事をよく分からない人に聞かなければならないんだ」という思いがどこかにあった。

工藤公康

1人、本、テキストの画像のようです

これ、大事ですよね。

若い内は誰もが持っている勘違い、「自分の事は自分が一番分かっている」という錯覚。昔から、「客観視、俯瞰して自分を見る」という事が言い続けられてきたのは、如何に人間がそれが苦手な生き物なのか?という答えでもあるんでしょうね。

その究極が世阿弥の「離見の見」というものなんでしょうけど、人間は自分も、自分を見ている相手もさらにその周囲を取り巻く第三者も含めた全てを眺める視点を手に入れた時に、本当に正しい判断が出来る。そこに時の流れも含めれば、さらに俯瞰した視点を持てるんでしょうけど。

そして、その視点を持てるようになる事、自分の意識の拡大をジャマをしているのは、自分のくだらないプライドや拘り。それを捨てられる人こそ、真に誇り高い人生を送っていけるんでしょうね~。

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