流れに身を任せる

自然の流れに調和する、身を任せる。こういう感覚、大事ですよね。人間ってついつい自分の都合ばかりを優先しようとするけれど、それって強さではなくて弱さなんですよね。村田選手って話す内容がボクサーっぽくなくて、武道家寄りというか、ちょっと宗教家っぽい所が好きですね~。宗教的な話をよくしてはりますよね。

NHKの番組で本読んでるとことか映ってたのを見た事があるけど、アドラーの本読んではりました。「嫌われる勇気」とか。YouTubeの動画でも、空手の中先生とお話してはるどうがとか面白かったな。
ボクシングやってた時の先輩で南京(今は校名変わったけど、南京都高校)出身の人に結構お世話になったので、そこも少し親しみがあります。
東京にいた時なんで、同郷って事もあって親切にして貰いました。想い出すとほんま懐かしいな、今となってはあの苦しかった日もいい思い出ですね~。

あ、話が飛んだけど、村田選手のお話を如何に転載しました、どうぞ。

致知出版社の人間力メルマガより転載
2021.10.4
───────────────────
10月1日に発刊された最新号「努力にまさる天才なし」が大きな反響を呼んでいます。
トップ対談には、
WBA世界ミドル級スーパー王者に君臨する村田諒太さん、
プルデンシャル生命保険で前人未踏の業績を上げた金沢景敏さんにご登場いただいています。
本日はその注目の対談の一部をご紹介!
───────────────────
(村田) 
こんにちは!

(金沢) 
よろしくお願いします! 
村田君のスーツ姿、初めて見ましたよ(笑)。

(村田) 
最近はオンライン講演会とかで
結構着ていますよ。
同じものばっかりですけど(笑)。

(金沢) 
5月のタイトルマッチ延期は残念でしたね。
ただ、その時にもらったメールは感動しました。

(村田) 
何でしたっけ?

(金沢) 
引き潮の話です。

(村田)
ああ、あれは金沢さんが引き合わせてくれた
ライフセーバーの飯沼誠司さんがおっしゃっていた話を使わせてもらったんです。

引き潮の時に、波に抗って一所懸命陸に行こうとする人は溺れてしまう。
引き潮の時は流れに身を任せて横によけるんだと。

いま世の中はものすごく引き潮じゃないですか。
僕もコロナ禍で昨年からタイトルマッチが五回も延期になりました。
その中でがむしゃらに頑張るっていうのも一つかもしれないけど、自然の法則に学ぶことが我われの歩むべき道ではないかと思っています。
だから、
「引き潮の波に抗わずに、流れに身を任せながら、呼吸はちゃんとして、いざという時に陸に向かって泳げるように準備します」
というようなことを書いたんです。

(金沢) 
それを延期になった直後に言えることが素晴らしいですよ。
試合の日に向けて体を鍛えて減量して、メンタルもつくって、相当な準備を重ねて……
5回もその場に立てなかったわけですから。

(村田) 
言うのは簡単なんです(笑)。
そう自分に言い聞かせておかないと心が折れそうになるところがありますね。

最近思うのは、人間には誰しも弱いところがあって、
その弱い自分を認めるのも大事だなということです。

金沢さんみたいに年間売り上げナンバーワンを何度も達成されている人とか、僕みたいに金メダルや世界チャンピオンを掴む人って、鋼のような強いメンタルを持っていて、何があっても動じないと思われているかもしれないですけど、そうじゃなくて、むしろものすごく弱い。

弱くて踏ん張れないから流される。
そこで抗って溺れてしまわず、流れに身を任せられるからこそ辿り着けるというか、
流れが去るのを待って力を発揮できる。
そういう感覚があります。
弱さが強さであって、弱さを認めたほうが本当は強いんです。


弱さが強さ。柔らかさこそが強い。剛柔一体。柔よく剛を制す。

結局はほぼ同じ様な所を表現しているのだと思いますが、昔から、日本人が目指してきた境地ですよね。

柳の様な柔らかさ。竹の溶暗しなやかさ。水の様にすべての器に合わせる力。

相手にも、時間にも、状況にも、全てに柔軟に対応してその時々に一番いい形に変化していける柔らかさ。それこそが本当の強さなんでしょうね。

Follow me!