コミュニケーション力について①

何をするにも、この人間社会を生きている以上は、全てこの「コミュニケーション力」次第やなと思います。スポーツでも仕事でも芸術でも、どれほど能力が高くても、人とのやり取りが苦手な人ってその肝心の能力が生かせるポジションへ辿り着けないんですよね。


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コミュニケーションという言葉は、現代日本に溢れている。この力の重要だという認識は、とみに高まっている。プライベートな人間関係でも、仕事でも、コミュニケーション力の欠如からトラブルを招く事が多い。仕事に就く力として第一に挙げられるのも、これである。コミュニケーションが上手く出来ない人間とは付き合いたくない、一緒に仕事をしたくない、というのは一般的な感情だろう。


では、コミュニケーションとは何か。それは、端的に言って、「意味や感情をやり取りする行為」である。
一方通行で情報が流れるだけでは、コミュニケーションとは呼ばない。ニュースを見ている行為をコミュニケーションとは言わないだろう。「やり取りする相互性」があるからこそ、コミュニケーションと言える。

やり取りするのは、主に「意味」と「感情」だ。情報伝達=コミュニケーション、という訳ではない。情報を伝達するだけではなく、感情を伝え合い、分かち合う事もまたコミュニケーションの重要な役割である。
何かトラブルが起きた時、「コミュニケーションを事前に十分取るべきであった」という「言葉がよく使われる。一つには、細やかな状況説明をし、前提となる事柄について「共通認識を沢山作っておく」べきであったとう意味である。もう一つには、情報のやり取りだけではなく、「感情的にも共感出来る部分」を増やし、「少々の行き違いがあっても、それを修復出来るだけの信頼関係」をコミュニケーションによって築いておくべきであった、という事である。

齋藤孝(明治大学教授)

続く


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物凄く大切なものなのに、今の社会ではそれをきちんと学ぶ場所も期間もない。親にもその能力がなく、学校の先生もコミュニケーション力がない人がほとんど。

モデルとなる人間がいないのに、それを身に付けろっていうのはかなり不可能に近いゲームだと思う。ある程度の年齢になれば、自分でモデルとなる人物{実在でも本の中でも}も探せるけど、幼い内は難しいですよね。

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