土づくり

今日は午前中が空いたので、一緒に活動する仲間の中で野菜作りに関心のある人達に「土づくり」の体験をして貰う機会を作りました。

朝早くに駅に集まって貰い、そこから畑へ。

野菜作りの基礎になる「土作り」を体験して貰いました。

これから食糧難の時代が来るという可能性も言われていますが、それを抜きにしても「自分が食べるものを生み出す」というのは今の時代に大切な事である様な気がします。

本来、人間が生きていく際の基本の部分でしょうし、そこから距離を置き過ぎた多くの現代人は基礎・土台を知らないという点で凄く脆さを持っている様に感じるんですよね。

昔の人と比べると、確かに理屈はいっぱい知り、近代的な機器は使いこなせる様になったかもしれませんが、一昔前の人と比べて本質的な意味での強さや逞しさが欠けてきていると思うのです。

生命が生きていく上で、自分が食べるものを獲得する能力は必須のもの。

色々な動物がいる中で、特に人類が発達して来れたのは採集生活から食料の生産が出来る領域へと至れた点でしょうし、それこそが他の動物との決定的な違いであり、そこを抜きにして本当の人間の生き方は出来ない様な気がしています。

この脆さが生まれて来た大きな理由は、第一次産業を疎かにし、第三次産業に就く人がほとんどと言っていい程 主流になってしまった結果ではないかなと思います。

人間の体作りでも勉強でも仕事でもスポーツでも、みんな一緒だと思いますが、見えない部分=土台こそが一番大事。

見える部分だけを行う表面的な努力は、短期的には結果が出ても、長期的には必ず上手くいかなくなる。

僕の専門分野でいうと、アウターマッスル主体の運動やトレーニングをしていると全身の調和が崩れて、必ずケガや故障、不調が起こってしまう。

ちゃんとした理論を分かっていれば、当たり前の事なんやけど、見えない部分を疎かにする人は必ずこの地味な努力をすっ飛ばしてしまう。ダイエットとかでも一緒で、アウターマッスルばかりの運動をやって痩せようとしている人は、姿勢が崩れたり、体調不良を起こしたりする。

野菜でも人体でも自然の力によって生み出されたものは全て、基本的には同じシステムで運営されているから、その基本原理さえ押さえておけば、大体の事が分かるのだと思います。

昔の宗教や東洋思想的な考えは、宇宙を支配するこういったシステム、基礎・基本の部分を教えてくれる貴重なもの。

でも自然から離れすぎた現代人は、この凄さを理解出来なくなってしまっていて、これは本当に勿体ないなあ~といつも思います。

自然の仕組みが見える生活から離れ過ぎてしまい、便利で快適な生活を送る様になり、昔は子供の頃に意識せずとも学べていた「自然界の法則・原理」といったものが見えなくなってしまった。自然を相手にして生きていた頃の人類は、嫌でも毎日の活動の中から、「見えない部分=原理・原則」の大切さを学んでいたんだろうなと思います。

黙々と畑仕事をしていると、人間が人工的に作った社会のルールではなく、自然の仕組みや法則に従わなければならないので、意識しなくても自然のリズムに同調していける様な気がします。

これからも、こういった活動を一緒にしていける仲間を増やしていきたいですね~。

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