健康は目的ではない

人生にとって健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである。何をするにも先ず健康なのである。だから健康の時は人は健康のことを忘れる。健康の時は、人は肉体を忘れて、自分の仕事をすることが出来る。健康を損ねかけると始めて人は肉体の存在を知らされる。

健康の価値は病気をして初めて分かる。しかし健康になってしまえば、もう健康のことを忘れる。忘れるところが面白いところだ。

それは人生にとって健康とは目的でない証拠である。人間はこの世にしてゆかねばならない使命をもってこの世に生まれたのだ。大事なのはその使命を果たすことだ。

健康が目的ではないのだ。しかし健康でなければ働けない。少なくとも健康な程、働くに都合がいい、だから健康は先ず最初の必要条件だ。だから健康を損ねたものは、まず健康になることが必要である。だからそういうものにとっては健康になること程望ましいことはないのだ。しかし健康になってしまえば、それでその望みは達してしまうのだ。

武者小路実篤

手段と目的ですよね。

人はこれがつい入れ代ってしまい、本当の目的が見えなくなりがち。

健康は人生の目的を果たすための手段に過ぎない。

命も同じ。

人生にとって命はあくまで手段、本当の目的は人生を通して幸せになることや、成長すること。

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