人は変われる②
一般的に、人はこの様に考えている。
人は誰しも「変わりたい」と願っているもの。
どうしてみんなが「変わりたい」と思っているのか?
答えは一つ、みんなが変われずにいるから。もしも簡単に変われるのなら、わざわざ「変わりたい」等とは願わない。
これは本当だろうか?
「人はそれほど変われない」ものなのだろうか?
もう何年も自室にこもりっきりになっている男を例にあげて考えてみよう。
彼は外に出たいと願っているし、出来る事なら仕事を持ちたいとも思っている。今の自分を「変えたい」と思っている。
しかし、かれは部屋の外に出るのが怖ろしい。一歩でも外に出ると動悸が始まり、手足が震える。一種の神経症なのでしょう。変わりたくても変われないのだ。
彼が外に出られなくなった理由は、どこにあるだろうか?
両親との関係、学校や職場でイジメを受け、それがトラウマになっているのかもしれない。もしかしたら逆に甘やかされて育ったところがあるのかもしれない。
普通はこの様に、その人の「過去」にトラウマなり何なりの「原因」となる出来事があり、その結果、彼は外に出られなくなったのだ、そう考える。
仮に、外に出られなくなった原因が幼い頃の家庭環境にあったとしよう。両親から虐待を受けて育ち、愛情を知らないまま大人になった。だから他者と交わるのが怖く、外に出られないのだ、と。在り得る話だろう。
これは「あらゆる結果の前には、原因がある」という考え方。
要するに、「現在の私(結果)は、過去の出来事(原因)によって規定されるのだ」というものだ。
続く
「人間、その本質は変わらないもの」とか、「そう簡単に変われるものではない」とか思っている人は多い。
それはそう思いたいから、そう信じている方が自分にとって都合がいいから、そう考えているだけなのだ。
もの凄く単純に言うと、それがアドラーの教えと言えると思うのですが、スピリチュアル系・生まれ変わりの思想でもほぼ同じ様な事を言いますよね。
真理は一つって事なんやろうな~と思います。