食の自立は精神の自立をもたらす


私は当初、食の確保だけを目指して始めたわけですが、それが達成されてくると予想もしなかった事に、「家族の命を守れている」という大きな安心感が生まれました。少し大袈裟な様ですが、「食の自立は、精神の自立をもたらしてくれた」様です。
私は「人生やるか、やらないか、ただそれだけ」と3人の我が子によく言います。考える事は誰でも出来ます。ただし実践しなければ、成功も失敗も思わぬ進展もありません。

「コップ一つからはじめる自給自足の野菜づくり百科」はたあきひろ著

生きることは食べること。お金で間接的に手に入れるのではなく、食べ物を直接自分自身で確保する手段を得ると、人は根源的な自信が生まれるのかもしれない。
逆に言うと、今の社会システムは人間の根源的な自信を奪うためにあるのかもしれないな~という気もしてきます。不安産業というか、人を不安や恐怖を感じる状態におけば、色んなものやサービスにお金を使って貰えますしね。現代人は心の悩みが多いし、経済的な悩みも、結局は「生きる=食べる物を手に入れる」事に対する不安から生まれている物が大きい様な気がします。

僕は野菜作りをまだ始めたばかりのド素人ですが、それでも何となく「自分が食べるものを自分で作れる」方法を手に入れたという様な、何か根源的な自信を感じる部分があるんですよね。「お金を稼いで、それを食べ物と交換する」のではない「根っこに繋がっている強さ」というんですかね。

人間という生物が生きていく上で欠かせない、「食べる」という行為。それを解決するための直接的な手段を持っているという強さ。農業が「第一次産業」と呼ばれる所以だと思いますが、第二次産業や第三次産業にはない根っこの強さ。

この地球で生きる生き物はこの根っこから離れれば離れるほど、不自然で弱くなっていくのかもしれませんね。

以下に「はじめに」の部分を抜粋して載せておきます。

はじめに
 
自給自足をしたい!だけど無理だろうな~と思った事はありませんか?
でも考えてみて下さい。私達の身近にいるスズメやトンボやミミズなど、この地球上の生き物たちは植物も含め、みんな基本的に自給自足スタイルで生きています。結論から言うと、自給自足はそんなに難しい事ではありません。
 
この本には農家出身でもない私が、マンションの10階で、プランターひとつでネギ栽培から始めた自給自足ノウハウをイラスト入りで分かりやすく解説しています。
「お味噌汁やラーメンに使う細ネギだけでも自給してみよう!」と考えるとワクワクしてきませんか。
 
生き物たちは食を確保するために多くの時間を費やしています。食が確保出来なければ、命の保証がないからです。我々が「自給自足をしたい!」と思う気持ちは命を守る本能的な欲求の現れかもしれません。
 
ただ多くの人々はそう考えつつも仕事や余暇などに時間を優先し、食の確保は人に委ねています。私は家庭内自給率1%からスタートし、徐々に割合を高めていきました。100%のはじめは1%からです。
 
私は当初、食の確保だけを目指して始めたわけですが、それが達成されてくると予想もしなかった事に、「家族の命を守れている」という大きな安心感が生まれました。
少し大袈裟な様ですが、「食の自立は、精神の自立をもたらしてくれた」様です。
 
私は「人生やるか、やらないか、ただそれだけ」と3人の我が子によく言います。
考える事は誰でも出来ます。ただし実践しなければ、成功も失敗も思わぬ進展もありません。
あなたに少しの行動力があれば、もう大丈夫!この本を手に取って頂いた事も大きな一歩です。さあ、一緒に野菜を育てましょう!


「コップ一つからはじめる自給自足の野菜づくり百科」
はたあきひろ
 
 


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